ハクメイとミコチ 10巻 感想

年一回のお楽しみ!ハクメイとミコチの最新刊がついに出ましたわよ。いやー、ついに10巻目かぁ…
私は作品の感想が「うん、おもしろかった!」で終わることが多く、またそれで十分とも思っているため、最近は読んだ漫画の感想もあまり書いていませんでした。(具体的な良さを言語化するのに時間が掛かるので)ただ特別好きな作品に関してはちゃんと記事を書いておこうかなと思います、はい。

さてハクメイ達の日常を描く本作も10巻目…この数字が関係あるかどうかは定かではありませんが、今回は日常とは少し離れた特別な話が多く、とても満足感のある一冊でした。
ハクメイが新しいことを始めたり、皆で温泉旅行へ行ったり、ハクメイの過去が明らかになったり…こうして書くとかなりハクメイに焦点が当てられいるように見えますね。おっじゃあ次はミコチだな!

今回は前半の4話が特に好きな内容でした。
「雨宿りと鼻歌」は話の場所というか、舞台がすごく良くて、そこを切り取ってヴィネットにしたくなるような魅力的なシーンが印象に残っています。歌う2人を遠巻きに描いた見開きページの完成度が素晴らしい。
また2人の掛け合いも面白いというか、納得できるものがありました。私はあまり自分を出さない方なので、上手下手問わず自分を出していける人は凄いなぁと思います。だだ漏れコンジュを見習いたい…!

「師弟と風車」は不器用なイワシとの師弟関係が微笑ましくていいですね。さらっと話を聞いただけでイワシの胸中を推し量れてしまうミコチがすごい。
そして主要キャラがばっちり揃うレアな回「労いの宿」。何気にセンは久々の登場です、たぶん。
宿泊する部屋に入った時の旅行特有のワクワク感や、縁側で思い思いのことをするミコチ達の穏やかな時間の流れなど、空気感がとてもよく描かれていたと思います。またハクメイが宿のこだわりに気づく箇所など、全体的に先の話をうまく汲んだ構成になっているのもいいですね。

後半は「湯煙の夜長」で引き続き温泉旅行回。
食事シーンは大抵ミコチがイキイキしているので好きです。前話のハクメイもそうでしたが、そのキャラの守備範囲によってリアクションが色々変わってくるのが見ていて面白いなぁと。
樹上湯については…これ普通に怖いな…?手すり不在のかなり長い螺旋階段、これを飲酒&湯上がり状態で下りることを考えると…高所耐性低いことを差し引いても中々キュッとするものがあります。
そして最後は2人の散歩シーンで締め。すごく綺麗にまとまっていて語るのも憚られますが…あえて言うなら「ハクメイとミコチとの間に、かけがえのない絆を感じたひとときだった……。」的な感じですかね!ね!!

…はい、記事の長さと体温が高まってきたので感想はこの辺りで終わりにしておきましょう。
今回は特に特別な回が多かったので、感想も具体的に書きやすかった印象です。それでも途中でつい2回3回と読み返してしまい結構時間は掛かってしまいましたが。でも一年に一回だしね。来年も楽しみに待つとしましょう。

余談ですが、ハクメイ過去回のミコチの「いや その話 もっと詳しく!」のコマが汎用性高そうで好きです。LINEのスタンプ的な使いやすさを感じる。

ぼっち卒業おめでとう…!

嬉しいような寂しいような、ついに出ちゃったぼっち最終巻。
先にweb版で殆ど読めでいた全巻と異なり、今回は連載ペースの関係?で未読エピソードが多め。発売を楽しみにしておりました。とはいえ日常物の感想をあれこれ長く語るのは得意ではないしネタバレにもなるので、さらっと最終巻と作品全体の感想をまとめる程度に留めておこう思います。

さてぼっち最終巻。読んだ後に感じたのは、すごい綺麗に終わったなぁ…という満足感でした。
1話目から最終目標が明確で、その目標に向けてぼっちが少しずつ成長していき、最後にその集大成を見せてピッタリ100話で完結。作品全体がとても綺麗な流れで出来ており、かつ丁度いい長さと早さで物語が描かれていたと思います。
まぁ勿論、もっとぼっち達を見ていたいという気持ちはあるのですが…!特に後半友達になった子との絡みはどうしても少なめになってしまうので…!

それはさておき、ぼっち、本当に成長しましたね。
記事を書くために1巻を読み返してみたら、ものすごい、こう…ぼっちでした。最終巻からは考えられないくらい沢山失敗して右往左往して、でもそれで逃げたり諦めたりせずに挑戦し続けて…そういう姿を見ていると勇気を貰えますし、すごいなぁ、強いなぁとも思います。作中でのセリフにもありましたが、一番強いのはぼっちですよね、本当に。

あと何気に初期から他のクラスメートもちゃんと登場していて、あーいいなーって改めて思いました。設定しっかりしてる作品が好きなもので…アニメでもその辺りの設定がちゃんと反映されていましたね。
書いていたら久々にアニメの方も見返したくなってしまいました。2期とかもなー、見たいけどなー!製作コストやらの諸々の事情でか、中々完結までいくアニメは少ないですね。

さて、これ以上語るとまとまりのない文章になりそうなので、短いですが感想はこのくらいにしておきます。
楽しく面白く、それでいて勇気も貰える素敵な作品でした。作者さんTwitterの方で同じく完結したカラーズのキャラがたまに登場するので、今後はそちらでぼっち達の姿を見れたらいいな!作品が完結しても何らかの形でキャラクター達の元気な姿を出してくれるやつ、すごい好きです。

背景画の描き方に関する本を読んだので

ちょいちょい本を買って読んでるんですが、感想記事を全然書いてなかったことに気付いたので直近のものから消化していこうと思います。まずは背景の本。絵描いてて背景どうしたらいいか全然分かんねぇ!ってなったので買いました。
最近ようやく絵の取り組み方が少しマシになって、分からないことにぶち当たったら資料なり本なりを探して解決策を探す意識を持てるようになりました。むしろ今までが適当すぎた…

背景に関する本は有り難いことに色々出ていますが、キャラの後ろに添える背景で悩んでいた私にとって、一番目的に近そうだったこの本を選びました。
内容は背景の基本的なこと(パースとか構図とか陰影とか)、背景画の添削事例、キャラに合わせた背景のメイキングや写真からの描き起こし、最後に仕事として背景を描く際の制作過程など。
画像の割合が多いため読み進めやすく、反面ボリュームはそこまで多くないです。基本読むのが遅い私でも1日で読み終わりました。

良かった点は背景の基本が分かりやすく説明されていること、また実際に背景を描く際に使用する様々なアプローチが載っていたことでしょうか。「既に描かれているキャラクターからパースや実寸を取り出す」「構図を斜めに切ることで人物を大きく描写できる」といったキャラクターに関する話も入っていますが、タイトルにするほどガッツリ載ってる訳ではないです。あくまで背景メインの本と考えた方がいいかもしれません。

個人的に印象に残ったのが添削の部分で、一見問題のない背景も各部の質感や光の表現を見直すことでより精細で説得力のある絵に仕上がっていました。
結局の所、絵がパッとしない、ぼやけてしまうのは描いてる側の認識があやふやだから発生することで、実物観察や資料参照の重要性を再認識することが出来ました。

総評として、これから背景やるぜ!という人にも、背景描いてるけどうまくいかんぜ!という人にも読みやすい一冊だと思いました。
一つ注意点を挙げるとすれば、作業においてPhotoshopとClip Studio Paintを併用し、それぞれ片方にしかない機能を利用している点です。まぁ大体の機能は共通していますし、一から十までなぞるタイプの本でもないので影響は小さいです。このどちらかのソフトを使っている方ならたぶん大丈夫。

さて、この本を読み終えてさあ背景を描こうかと思いましたが、案の定、描こうとしている背景(部屋)に関する知識がびっくりする程ありませんでした。
という訳で、現在は家具や内装の資料を探しております。Kindle対応版が少ねぇ…

私にぼっちが舞い降りた!

わたてん&ぼーっち!
ぼっちに関しては結構前の発売で、本当はハクメイとミコチの新刊の時に一緒に感想を書く予定でした。が、そっちは一冊だけでそこそこの感想になってしまったので後回しになってしまいました。中身を殆ど公式の無料公開分で読んじゃって新鮮な感想を書きづらかったというのもあります。期間限定とはいえ無料で本編を読めるのは素晴らしい時代ですね。なんて良い時代…!オマケなどもあるので勿論単行本も買う訳ですが、それでも待つ期間が短くて済むのはとても有り難いことです。

ともあれぼっち7巻。
薄々分かってはいたけれど次巻で最終回…寂しい…!あと10話くらいは残っていると思うので、駆け足にならなさそうなのは嬉しいけれど。思えば電子書籍で漫画を買い始めてから完結するのはこの作品が初めてです。
今巻は86話のアルちゃん&佳子ちゃんの話やポセイドン面接の話とかが好きでした。アルちゃん以前から好きでしたが、ここ最近は特に株が上がりっぱなしな気がします。流石は世界の副委員長…!

という訳で残す所あと一人になったぼっち生活。
「これ友人全員とパンケーキを食べに行ってるなら山田さんハブられてぼっちなのでは…?と」内心焦りつつ、次巻を待ちたいと思います。

そしてわたてん9巻。
今回も特装版が出ていますが電子書籍勢なのであまり関係なく…むしろ大事なのはアレです、アニメ新作は劇場版だったという話ですね。OVAかアニメかなーと思っていたので映画が来るとは思っていませんでした。なんにしてもめでてぇ…!
とはいえ私はみゃー姉よろしく、映画館での待ち時間は結構気分が悪くなったりするので(映画が始まったら大抵気にならない)ウェブ配信待ちになりそう…収益に貢献したいという気持ちはあるけども!次のアニメ化に繋がるかもしれないし!

まぁ劇場版の話は続報を待つとして、今巻では作中で1年が経過したということで、ちょっとした区切りの話もありました。アニメ10話を思い出しますね。
今回は松本さんの登場は1話のみでしたが、ゆうちゃんが姉をしっかり変な人と認識していたのが面白かったです。それに対する松本さんの返しも含めて。あと好きだったのは親世代の話など。本編もですが巻末おまけの白く!輝く!奇跡の!花!の再来には笑いました。

そんな感じであっさりですがわたてん&ぼっちの感想記事でした。年明けから好きな漫画が途切れない頻度で発売されていて嬉しいな!

ハクメイとミコチ 9巻の感想を叫ぶだけ

ハクメイとミコチ9巻が出たぞー!(2週間前)
いや、勿論当日に買って全部読んだのですが。ただ他の記事を書く予定があったのと、あまりしっかり読み込んでいないのもあって後回しになってしまいました。
漫画の読み方って人それぞれありますが、私は数回駆け足で読んで、また忘れかけた頃にじっくり読むのが好きだったりします。新鮮味を保ちつつ、最初は見逃していた描写に気づけたりして二度おいしい!(当社比)

それはさておきハクメイとミコチ9巻、今回はいずれ読みたいなと思っていた二人の出会いの話がありました。わーい。
ハクメイ、思いの外荒んでましたね…キャラバンと別れてマキナタ絶許マンみたいになってる頃だと思いますが、そんなハクメイが今ではマキナタを帰ってくる所だと思っているのが感慨深い…ここからミコチと一緒に暮らすまでそう時間は掛からなさそうですが、その過程も見てみたいですね。

他のエピソードだと小さな料理人&大きな集会の流れが特に好きでした。大きい動物が出てくるとミコチ達の小人感が際立って良いなぁと。カボ助の話とかも。
あとは、みーちゃんと先輩が列車を見ている裏表紙も良い…街並みも綺麗で…表紙のかぼちゃもそうですが、本編の補完が表紙で入っていると楽しくなります。
そして最後に、司書さんの話と蜂蜜館の話でライカさんが2回も見れたので私は満足です。以上!

という感じで言いたいこと書きなぐっただけの9巻感想文でした。また一年後か…!