背景画の描き方に関する本を読んだので

ちょいちょい本を買って読んでるんですが、感想記事を全然書いてなかったことに気付いたので直近のものから消化していこうと思います。まずは背景の本。絵描いてて背景どうしたらいいか全然分かんねぇ!ってなったので買いました。
最近ようやく絵の取り組み方が少しマシになって、分からないことにぶち当たったら資料なり本なりを探して解決策を探す意識を持てるようになりました。むしろ今までが適当すぎた…

背景に関する本は有り難いことに色々出ていますが、キャラの後ろに添える背景で悩んでいた私にとって、一番目的に近そうだったこの本を選びました。
内容は背景の基本的なこと(パースとか構図とか陰影とか)、背景画の添削事例、キャラに合わせた背景のメイキングや写真からの描き起こし、最後に仕事として背景を描く際の制作過程など。
画像の割合が多いため読み進めやすく、反面ボリュームはそこまで多くないです。基本読むのが遅い私でも1日で読み終わりました。

良かった点は背景の基本が分かりやすく説明されていること、また実際に背景を描く際に使用する様々なアプローチが載っていたことでしょうか。「既に描かれているキャラクターからパースや実寸を取り出す」「構図を斜めに切ることで人物を大きく描写できる」といったキャラクターに関する話も入っていますが、タイトルにするほどガッツリ載ってる訳ではないです。あくまで背景メインの本と考えた方がいいかもしれません。

個人的に印象に残ったのが添削の部分で、一見問題のない背景も各部の質感や光の表現を見直すことでより精細で説得力のある絵に仕上がっていました。
結局の所、絵がパッとしない、ぼやけてしまうのは描いてる側の認識があやふやだから発生することで、実物観察や資料参照の重要性を再認識することが出来ました。

総評として、これから背景やるぜ!という人にも、背景描いてるけどうまくいかんぜ!という人にも読みやすい一冊だと思いました。
一つ注意点を挙げるとすれば、作業においてPhotoshopとClip Studio Paintを併用し、それぞれ片方にしかない機能を利用している点です。まぁ大体の機能は共通していますし、一から十までなぞるタイプの本でもないので影響は小さいです。このどちらかのソフトを使っている方ならたぶん大丈夫。

さて、この本を読み終えてさあ背景を描こうかと思いましたが、案の定、描こうとしている背景(部屋)に関する知識がびっくりする程ありませんでした。
という訳で、現在は家具や内装の資料を探しております。Kindle対応版が少ねぇ…