コマを動かして登場人物を導くゲーム『Framed』 感想

久々にSteamでゲームを買って遊びました。Framedというパズルゲームの2部作セットでございます。
購入したのはサマーセール…ではなくその直前のウィークエンドディールにて。お値段なんと75%オフの252円。安い、超安い。どのくらい安いかというとウマ娘のガチャが1度も回せないくらい安い。
因みにウィッシュリストに突っ込んだのは2018年7月4日でした。3年越しの欲求消化。なお5年以上ウィッシュリストに寝かせているゲームもある模様。VA-11 Hall-Aとか。

ともあれFramed、タイトルの通りコマを動かして登場人物をうまく誘導していくパズルゲームです。感覚としてはコマの並び替えでゲームステージの構造をいじる感じでしょうか。主役となるキャラはあみだくじの要領で梯子やドアを必ず利用するので、うまく移動先を予測して敵とかち合わないようにする、というのがメインシステムです。
ゲームが進行するとコマの回転や流用といったギミックも出てきて、特に同じコマの流用では1度目と2度目でコマの内容(=ステージ構造)が変化するので見た目よりも中々奥が深く攻略しがいがありました。

一応パズル要素がメインではあるのですが、コマ同士がどのように作用するのかは物語を実行してみないと分からないことも多いです。登場人物の動きとかコマの進み方とか。なので最初に試行錯誤をしてパズルのピースを見つける作業が結構大事。これを怠ると変にハマって解くのに時間が掛かったりします。自分は1度やらかしました。
とはいえ難易度は全体的に難しすぎず、簡単すぎずで丁度いい調整でした。本編は攻略なしでほぼ順調に進みましたし、倍速機能も付いているのでグダってもそこまでストレスにはなりませんでした。

私がグダったステージ。某スネークよろしくダンボールを被ってステルスします。

累計プレイ時間は本編クリア&全実績解除で累計4時間ちょっとでした。
実績はゲーム進行で自動的に解除されるものとステージで特定の条件を満たすと解除されるものの2種類。殆ど自力で達成できましたが、1つだけ条件不明の隠し実績はガイドを確認しました。元ネタやヒントがあるのかもよく分からない実績内容だったので残ったらさっさと攻略を見てしまってもいいかも。

という訳でFramed、ゲームシステムが面白いだけでなく、アートワークも上質で統一された自分好みの良いゲームでした。
キャラクターがシルエット描写で分かりやすく、かつコミカルな雰囲気で物語の進行に失敗しても悲壮感が出ないのが良いですね。うっかりビルから身投げさせちゃっても大丈夫!
サウンドも雰囲気のある音楽に加え、物音などを楽器で表現していたりとお洒落ポイントが高いです。

ただしストーリーは少々分かりにくく、特に1作目がつまりどういうことだってばよ状態になりました。
とはいえ2作目が1作目のストーリー補完&一本道でかなり分かりやすくはなっているので、全編プレイすれば一応ふわっとした全体像は掴めるかなと思います。ちゃんと考察すれば詳細なストーリーが見えてくる…のか…?

ともあれゲームとしてはかなり満足で、また値段も内容も丁度いいボリュームで気軽に楽しめてよかったです。折角のサマーセール中ですし、似たような完成度の高い短めのゲームを探してみるのもいいかもしれませんね。