メリークリスマス with 鹿

メリークリスマスなのでトナカイ…という訳ではなく、少し前にZBrushで作った鹿の画像です。
作ったはいいもののポーズを付けるのが面倒で、どうすっかなーと寝かせていましたが折角なので引っ張り出してきました。灰色のクリスマス…!
レイヤー機能を使えば非破壊的に編集出来るようなので、気が向いたら試してみようと思います。

今回、動物の造形理解とZBrushの練習を兼ねて鹿を作ったのですが、やってみると想像以上に勉強になりました。
当然立体なので誤魔化しが効かず、かといって知識もないので資料がとても重要になるのですが、どうも画像だけでは全体のバランスや立体感、細部の認識が今ひとつ掴めず…なんともコレジャナイ感が拭えない。

という訳でいつになくフィールドワークに行きました。奈良公園で鹿にせんべいを上げたり遠巻きに眺めたり。
そこそこ気楽に行ける距離なのに今まで触れ合ったことがなく、いずれやってみたいと思っていたので丁度いい機会でした。題材に鹿を選んだのはこのためですね。

実物を見て感じたのは、資料との圧倒的な情報量の差でしょうか。
当然平面的な画像とは見え方が違いますし、動き方や手触りまで確認できます。あと鹿の口や鼻が当たったときの温度感とかも。自分の中で超ぼやぼやだった「鹿ってこういう生き物」認識がアップデートされた感があって非常に新鮮でした。
私は基本何でもネットで済ませたいタイプですが、自分の目で見たり体験することの重要性についてようやく納得できたかなと。まぁかといっていきなりアウトドア派になる訳ではありませんが…今コロナあるしね!(便利な言い訳)

鹿との交流後は自分の撮った写真や改めて検索した資料などを活用してスカルプトを続けました。
自分の中でこんな感じの鹿作ろうかな、という完成像がぼんやりとでも出来たことで大分制作がしやすくなりました。それでも解剖学的な知識やZBrushの理解が浅いために説得力に欠けるシンプルな鹿にはなってはしまいましたが…

ツール的な話をすると、やはりフワッとした毛の表現が厄介そうです。
今回はお試しで耳の中の毛だけ立体で作ってみましたが、尻尾あたりのもふもふ感は表現できずに断念。ブラシで細かい凹凸をつければ幾分それっぽくなりそうなので、こちらもポーズ同様ZBrushへの理解が進んだら取り組みたい項目ですね。

さて、クリスマスついでに軽く鹿を流すつもりが、思いの外長くなってしまったので今回はこの辺で。
次は鷹を作ってみようと思っていますが、画像を集めてスカルプトしただけではやはり構造が全く分からなかったので、今は子供向けの鳥類解説図鑑を読んでいます。フィールドワークの重要性とは。
そして構造を理解しても翼の表現とかがすごい難しそうなので、こっちは途中放棄も普通にありそうだなぁ…

図鑑はこれ。今超序盤のペンギンです。