手と足の描き方 読んだ感想

突然ですが、私は手を描くのが決して得意では無いです。残念なことに。
もっと言えば足なんて描く機会が少ないからとよく適当に誤魔化してしまいます。これではいけない…
キャラデザを決める時などに全身絵をさくっと描けるようにしたいので、苦手な箇所はちゃんと克服しておきたい所です。

そう考えていた折に見つけたのがこちらの本で、しばらく寝かせていましたが本日ざっと読みました。
感想としては、「手と足の描き方」というよりは「手と足に重点を置いた資料集」という感覚に近かったです。
手足、というか全身の基本的な構造や比率の解説と、場面や状況に応じた手足&全身ポーズのイラスト例が主な内容でした。

一応描き方も載っているには載っているのですが、真正面や真横、あるいは描きやすい角度からの作画手順がサラッと解説されているくらいで、初級者向けの本で取り扱っている内容と大差ない印象です。
また手足の造形に関する解説も若干ボリューム不足で、指の動きによって生じる細かいシワや、極端な角度やパース下での見え方、体格差や年齢差による差異の説明などは少なく感じました。
全身の解説は他の本でも読めるため、もっと手足に特化して欲しかったなぁというのが率直な感想です。

逆に良かった点としては、手や全身のイラスト例が豊富にあるため資料として使いやすそうなこと、画風やデフォルメ具合に合わせた手足のプロポーションや描き方について解説があったことです。
指南書というより、資料集として手元に置いておきたい一冊でした。

…まぁでも結局の所、基本的な構造やプロポーションを押さえたら後はもう各々で空間把握能力鍛えて頑張ってねって所に落ち着きそうな気はします。解説書通りにアタリを取ろうにも立体的に考えられないと応用が利かない訳で。
そこに行くための補助輪となってくれるような本が今は欲しいな…!